9月 8, 2025

とりとめなく記す日誌

日常の断片や思いつきを綴る、とりとめのない日誌。あなたの心の奥底から湧き上がる言葉を自由に綴りましょう。

月1万円から始める「つみたて投資」入門|家族を守るお金の育て方

「老後2000万円問題」や、これからどんどん増えていく子どもの教育費。
僕たち子育て世代にとって、お金の悩みは本当に尽きませんよね。

こんにちは、ファイナンシャル・プランナー(FP)2級を持つサラリーマン投資家の高橋です。

実は僕も10年前、流行りの個別株に手を出して手痛い失敗を経験し、「やっぱり投資は怖いものだ」と本気で思っていました。

しかし、正しい知識で「つみたて投資」をコツコツと始めた結果、10年間で1,500万円の資産を築くことができ、今ではお金の不安に悩まされることなく、家族と安心して暮らせています。

この記事では、かつての僕と同じように「投資は気になるけど、なんだか怖い」と感じているあなたへ。
月々1万円という少額からでも始められる「家族を守るお金の育て方」を、僕自身の経験や失敗談も交えながら、誰にでも分かるように解説していきます。

大丈夫です、一緒に学んでいけば、お金の不安から解放される第一歩を必ず踏み出せますよ。

目次

なぜ今、僕たち家族につみたて投資が必要なのか?

「投資なんてしなくても、真面目に貯金していれば大丈夫じゃないの?」
そう思う気持ち、とてもよく分かります。
僕も経理の仕事柄、コツコツ貯めることの大切さは身に染みて感じています。

でも、今の時代、「貯金だけ」ではかえって危ないかもしれない、という事実も知っておいてほしいのです。

経理課長が見る「貯金だけ」の危険な未来

会社の数字を見ているとよく分かるのですが、世の中のモノの値段は少しずつ上がっています(これをインフレと言います)。

例えば、去年100円で買えたお菓子が、今年は103円になっている。
これは、お金の価値が実質的に3%下がってしまった、ということです。

銀行預金の金利がほぼ0%の今、貯金しているだけだと、あなたのお金は知らず知らずのうちに価値が目減りしていく可能性があるのです。

会社の財務諸表と同じで、僕たちの家計にも、物価の上昇に負けない「資産を増やすためのエンジン」を持つことが、とても大切になってきます。

僕が投資で失敗して学んだ「たった一つのこと」

とはいえ、いきなり投資と言われても怖いですよね。
僕もそうでした。

社会人3年目の頃、雑誌で見た流行りのテーマ株に「これなら儲かるかも!」と安易に飛びつき、あっという間に給料3ヶ月分のお金を失ってしまいました…。

あの時の絶望感は今でも忘れられません。

この手痛い失敗から僕が学んだたった一つの大切なこと
それは、「短期的な値動きで一攫千金を狙うのではなく、長期的な視点でコツコツと資産を育てていくべきだ」ということでした。

この経験があったからこそ、僕は「つみたて投資」という、僕たちのような普通のサラリーマンに最適な方法に出会えたのです。

子育て世代にこそ「時間を味方につける」投資が最適な理由

子どもの教育費、マイホームのローン、そして自分たちの老後資金。
僕たち子育て世代には、これから長い期間にわたってお金が必要になるライフイベントがたくさん待っています。

だからこそ、長い時間をかけてコツコツ資産を育てていく「つみたて投資」が、まさにピッタリなんです。

投資はよくマラソンに例えられます。
短距離走のように一気に駆け抜けるのではなく、ゴールまでの長い道のりを、自分のペースで着実に走り続けることが何よりも重要です。

時間を最大の味方につけること。
これこそが、僕たち子育て世代にとって最強の武器になるのです。

月1万円でも大丈夫!つみたて投資が持つ「雪だるまの力」

「でも、月々1万円なんて少額で始めても、本当に意味があるの?」
そんな声が聞こえてきそうですね。

結論から言うと、全く問題ありません。
むしろ、その一歩が将来、とてつもなく大きな差を生むことになるんです。

先月出版されたばかりの新刊、「25歳からはじめる 月1万円で安心つみたて投資」という書籍も参考になりますよ。

【衝撃】月1万円を30年続けると、いくらになる?

つみたて投資には、「複利」という魔法のような力があります。
これは、投資で得た利益が、さらに新しい利益を生んでくれる仕組みのこと。
まるで雪だるまが転がりながらどんどん大きくなっていくイメージです。

金融庁のサイトで、実際にシミュレーションしてみましょう。

毎月の積立額積立期間想定利回り(年率)最終積立金額
10,000円30年5%約832万円

いかがでしょうか?
毎月1万円、30年間積み立てた元本は360万円です。
それが、複利の力によって倍以上の約832万円にまで育つ可能性があるのです。

これが、つみたて投資が持つ「雪だるまの力」です。

僕の「つみたて投資」も月5,000円から始まった

偉そうなことを言っていますが、僕自身が10年前に始めた「つみたて投資」も、最初は月々わずか5,000円からでした。

「こんな金額で意味あるのかな…」と半信半疑でしたが、大切なのは金額の大小よりも、まずは「始めること」、そして「続けること」だと今なら断言できます。

無理のない範囲で始めて、家計に余裕ができたら少しずつ金額を増やしていく。
それで十分なんです。

ほったらかし投資が「家族との時間」を生み出す

つみたて投資のもう一つの大きな魅力は、一度設定してしまえば、あとは基本的に「ほったらかし」でOKなところです。

毎月の給料日に、自動で決まった金額が引き落とされて投資に回るように設定できるので、日々の株価の動きに一喜一憂する必要は全くありません。

僕も普段は株価をほとんどチェックしません。
そのおかげで生まれた心の余裕や時間を、家族とキャンプに出かけるなど、大切なことに使えています。

忙しいサラリーマンや、子育てに追われるパパ・ママにこそ、この「ほったらかし投資」は最高の味方になってくれるはずです。

【FPが解説】失敗しない「つみたて投資」の始め方3ステップ

「よし、少しやってみたくなった!」
そう思ってくれた方のために、ここからはFPである僕が、具体的な始め方を3つのステップで分かりやすく解説しますね。

ステップ1:お得な制度を選ぶ(NISAとiDeCo、僕ならこう使う)

投資で得た利益には、通常約20%の税金がかかります。
でも、国が用意してくれた「NISA」や「iDeCo」という制度を使えば、その税金がゼロになるんです。
使わない手はありませんよね。

  • つみたてNISA:いつでも引き出し可能。まずはコレから!
  • iDeCo(イデコ):原則60歳まで引き出せないが、税金のメリットが非常に大きい。

FPとして、また同じ子育て世代として僕がおすすめするのは、まずはいつでも引き出せる「つみたてNISA」から始めることです。
子どもの教育費など、急な出費にも対応しやすいからです。

そして、家計にさらに余裕が出てきたら、老後資金のために節税効果が絶大な「iDeCo」も併用していくのが理想的な使い方です。

ステップ2:証券会社の口座を開設する(僕が重視する3つのポイント)

NISAなどを始めるには、銀行や証券会社で専用の口座を開設する必要があります。
特にこだわりがなければ、手数料が安く、商品の種類も豊富なネット証券がおすすめです。

僕が証券会社を選ぶ上で重視しているポイントは、以下の3つです。

  1. 手数料の安さ:特に「信託報酬」という、運用にかかるコストは要チェックです。
  2. 商品の豊富さ:世界中の資産に投資できる選択肢があるかが重要です。
  3. サイトやアプリの使いやすさ:スマホで簡単に設定できると、続けやすいですよね。

口座開設は無料で、スマホやパソコンから10分程度で申し込みが完了しますよ。

ステップ3:投資する商品を選ぶ(最初の1本はコレでOK)

口座を開設したら、いよいよ投資する商品を選びます。
初心者の方は「投資信託」という、いわば「いろんな会社の株の詰め合わせパック」のような商品から始めるのがおすすめです。

もし、最初の1本をどれにすればいいか迷ったら、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような、世界中の株式にこれ1本で丸ごと投資できる商品を選ぶと良いでしょう。

世界経済の成長をまるごと自分の資産形成の力にできるので、専門的な知識がなくても、安心して長期的な資産形成を目指せます。

投資の「怖い」を解消!僕が暴落を乗り越えた方法

最後に、皆さんが一番不安に思っているであろう「リスク」についてお話しします。
ここを乗り越えれば、もう投資は怖くありません。

元本割れのリスクはゼロじゃない。でも…

正直にお伝えします。
投資である以上、銀行預金と違って元本割れ、つまり預けたお金が減ってしまうリスクはゼロではありません。

しかし、金融庁のデータによると、積立投資を20年といった長期で続けた場合、元本割れする可能性は歴史的に見て大きく下がることが分かっています。

短期的な値下がりは必ずありますが、それに動じず、長期的な視点を持つことが大切です。

コロナショックで資産が30%減!その時、僕が取った行動

今でこそ資産が回復しましたが、僕もコロナショックの時には、一時期資産が30%近くも減りました。
毎日評価額が下がっていくのを見るのは、正直、生きた心地がしませんでしたね…。

「もう全部売ってしまった方が楽になるんじゃないか…」
そんな悪魔のささやきが何度も聞こえました。

でも、僕は個別株で失敗した時の教訓を思い出し、ただ一つだけ決めていたルール「何があっても、淡々と積み立てを続ける」を実行しました。

結果として、その後の株価回復の波に乗り、資産は以前よりも大きく増えることになったのです。
暴落している時というのは、見方を変えれば「良い商品を安くたくさん買えるバーゲンセール」と同じなんですよね。

「やめないこと」が最強の戦略である理由

つみたて投資では、「ドルコスト平均法」という考え方が自然と実践できます。

これは、「値段が高い時には少なく、安い時には多く買う」という、とても賢いお買い物術のようなものです。
毎月決まった金額を買い続けるだけで、自動的に高値掴みを避け、平均購入単価を下げてくれる効果が期待できます。

だからこそ、相場が良い時も悪い時も、感情を挟まずに淡々と「やめないこと」。
これこそが、僕たち個人投資家にとっての最強の戦略なのです。

よくある質問(FAQ)

Q: つみたてNISAとiDeCo、結局どっちから始めるべきですか?

A: FPとして、また同じ子育て世代としてお答えします。
まずは教育資金など、途中で引き出す可能性のあるお金のために、いつでも換金できる「つみたてNISA」を優先しましょう。
老後資金に特化して考えるなら、税金のメリットが大きい「iDeCo」の併用がおすすめです。

Q: 毎月いくらから投資を始めるのがベストですか?

A: 僕の経験上、ベストな金額は「生活に影響が出ない、忘れていられる金額」です。
月1万円でも素晴らしいスタートですが、不安なら月1,000円からでも大丈夫。
大切なのは金額より、まず始めてみること。
「今日が一番若い日です」から、無理のない範囲で一歩を踏み出しましょう。

Q: 損をし始めたら、すぐに売った方がいいですか?

A: 僕も最初の失敗で同じ過ちをしました。
つみたて投資の基本は長期目線です。
短期的な値下がりで慌てて売ってしまうと、その後の回復のチャンスを逃してしまいます。
むしろ、下がった時は「安く買えるチャンス」と考えて、淡々と続けることが成功の秘訣です。

Q: おすすめの証券会社はありますか?

A: 特定の会社をおすすめする立場にはありませんが、僕が証券会社を選ぶ際に重視するのは「手数料の安さ(特に信託報酬)」「取扱商品の多さ」「サイトやアプリの使いやすさ」の3点です。
ネット証券大手のSBI証券や楽天証券などは、これらの条件を満たしていることが多いですね。

Q: 家族には、投資をしていることを話すべきですか?

A: これはとても大切な質問ですね。
僕個人の考えとしては、ぜひ話すべきだと思います。
「家族を守るためのお金の育て方」として、目的や計画を共有することで、将来への安心感が生まれます。
実際に僕も妻と家計簿を見ながら、毎月の積立額を決めています。

まとめ

ここまで長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございます。

つみたて投資は、一攫千金を狙うような派手なものではありません。
僕たちのような普通のサラリーマンが、時間を最大の味方につけて、家族の未来を守るためにお金をコツコツと育てていく、とても地味で、でも非常に再現性の高い方法です。

僕自身、10年前に勇気を出して一歩を踏み出したからこそ、今の安心した生活があります。

この記事が、あなたの「怖い」「難しそう」という気持ちを少しでも和らげ、「自分にもできそう」と感じるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

まずは証券会社のサイトをちょっと覗いてみるだけでも、立派な第一歩です。

今日という日が、あなたの家族の未来を豊かにする素晴らしいスタートになることを、心から願っています。

最終更新日 2025年9月1日

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